夏であれば船から花火が、冬は街の美しいイルミネーションを見ることができる屋形船。周囲の景観を楽しみながら食事をすることができます。
そんな屋形船ですが、出されるご飯は美味しいのかが気になるところでしょう。
ここでは屋形船で出されるご飯について詳しく紹介していきます。屋形船でのナイトクルーズを検討している人は必見です。
1.屋形船は江戸の粋な遊び
屋形船は歴史が古く、古墳時代(402年)から「船での遊宴が行われていた」といわれています。
この頃は小さめの船だったようですが、江戸時代ごろになると現在の屋形船のようになりました。屋根がつき、大型のものとなり、きらびやかな装飾が施されたのです。
しかし、幕府からの倹約令により船は質素なものとなり、サイズも小さくなってしまいます。船は町人たち庶民も楽しめる遊びのひとつ。町人たちは、船宿や料理屋が持っていた小型の船に屋根を付け、質素ながらも船遊びを楽しみました。この船は「屋根舟」と呼ばれ、今の屋形船の原型になったのです。
現在は口コミ情報でも評価の高い屋形船のお店がいくつもあり、昼夜問わずランチや宴会で楽しめるようになっています。
どの屋形船も基本コースにご飯が含まれているので、景色を見ながら存分にお食事をお楽しみいただけるのも魅力。海鮮料理や旬の食材を使った料理が楽しめます。
2.四季折々の旬な食べ物が味わえる
屋形船では、海鮮料理や季節の旬の食材を使った料理を味わえます。
どの屋形船に乗っても必ず旬の食材が出てくるとは限りませんが、季節別に旬の食材を使った料理を出すことが多いでしょう。
ここでは、屋形船を彩る四季折々の旬の食材をご紹介します。
2-1.春
春I(3~5月)が旬の野菜は、たけのこ・名の花・キャベツ・春菊・ジャガイモなどがあります。
春に旬を迎える野菜は非常に多く、中でもたけのこは特に絶品です。混ぜご飯や煮物などさまざまな用途があり、旬の時期は甘さが引き立ちます。
旬の魚は、アジ・ワカサギ・さわら・カツオなどがあります。
アジやカツオのお刺身は絶品です。お魚は天ぷらで食べるのも、塩で味付けをして焼くだけでも美味しいでしょう。
2-2.夏
夏(6~8月)が旬の野菜には、茄子・トウモロコシ・きゅうり・大葉・ピーマンなどがあります。
サラダで使える素材が多いため、素材そのままの味を堪能できます。
茄子は秋というイメージがある人も多いと思いますが、7~9月に旬を迎えるので夏野菜の一種です。揚げ物にも汁物にも使えるため、幅広い用途があります。
夏が旬の魚は、ウナギ・あなご・カンパチ・タチウオなど。
ウナギやあなごは、甘辛いタレで味付けをして焼き上げてもお寿司にしても絶品です。
カンパチやタチウオはお刺身として人気があります。
2-3.秋
秋(9~11月)が旬の野菜は、カボチャ・サツマイモ・椎茸・松茸などがあります。
カボチャやサツマイモは元々甘味のある食材ですが、旬はさらに甘味がアップ。煮物や汁物に最適ですが、天ぷらにしても美味しいです。
椎茸や松茸などのキノコ類も秋に旬を迎えます。
松茸といえば高級食材のひとつで、収穫数が少ない貴重なもの。屋形船でのご飯で必ず松茸が食べられるとは限りませんが、もし出てきたらラッキーです。
秋が旬のる魚はウナギ・さば・ししゃも・ふぐなど。
ウナギは夏の旬の魚としても紹介しましたが、夏は養殖のウナギ、秋は天然もののウナギが旬となります。
ししゃもやサバは焼き上げるだけで充分美味しく食べられますし、ふぐはお刺身や鍋の具材にすればふぐそのものの美味しさを味わえます。
2-4.冬
冬(12~2月)に旬の野菜は白菜・ほうれんそう・キャベツ・ゴボウなど。
寒くなる時期なので、屋形船でも鍋など温かい料理が多くなります。
キャベツは春の素材として紹介しましたが、キャベツは本来旬の時期というものがありません。その時期に応じてキャベツの特徴が変わり、冬は甘味が引き立つといわれています。キャベツ本来の甘さを楽しむことができるでしょう。
冬が旬の魚は、あんこう・タラ・ハマチ・タイなどがあります。
旬の魚も野菜同様、鍋の食材として使われるものがたくさん。ハマチやタイはお刺身やお寿司としても人気があります。
3.平均予算は10,000円前後
屋形船の平均予算は納涼船などに比べて高く、税込10,000円前後です。
高く思う方もいるかもしれませんが、実際に屋形船に乗ってみると10,000円前後は妥当。または安いとさえ思えるでしょう。
屋形船はレストランとは違い、水上の船の中で食事を楽しむことができます。
よくレストランに行くことはあっても、船の中でご飯を食べるという経験がある人は少ないでしょう。
こうした非日常的な感覚は他では味わえません。
また、屋形船のプランにはほとんどに飲み放題メニューが含まれています。
飲み放題には、ソフトドリンクだけでなくお酒も。美味しいご飯に合わせて、美味しいお酒も存分にお楽しみいただけます。
船の中でゆったりと過ごすことができ、美味しいご飯とお酒を味わえる屋形船。さらに周囲の美しい景観も楽しむことができるため、贅沢な気分になれます。
人数が少ないと乗合船への乗船となりますが、少人数でも貸切にできる貸切船を提供しているところもあるので覚えておきましょう。
こういったことから屋形船の価格は高いとはいえません。特別な日をぜひ屋形船で過ごしてみてください。
屋形船の予約をするときはおすすめプランを選択しておきましょう。お財布が厳しいときは、プラン一覧から少し安めのプランを選択しても十分に楽しめます。
4.美味しいご飯の天敵「船酔い」は?
せっかくの屋形船。船酔いをしては台無しです。
特に乗物に酔いやすい人は「ご飯を食べている最中に気持ち悪くなったらどうしよう…」と考えると思います。
そんな船酔いが不安な方に朗報です。屋形船はそこまで揺れません。
小さい船だと揺れは大きくなりますが、基本的に屋形船は大きめな船です。乗船中に大きく揺れるということはまずありません。
ただ、乗り物酔いしやすい人は酔ってしまうことが考えられます。乗り物酔いしやすい人は、乗船前に酔い止めを飲んでおきましょう。
悪天候の場合は水辺が荒れてしまうため、乗り物酔いしやすくなくても酔い止めを飲んでおくといいかもしれません。
屋形船は2~3時間程。遊覧ポイントを巡りながら周遊する少し長めのクルージングです。東京都内であれば東京スカイツリー・東京タワー・台場・品川・浅草・隅田川・東京湾などを回ります。
途中下車することができません。万が一酔ってしまうとせっかくの屋形船が台無しとなるため、乗船前に薬で酔いを予防しておきましょう。
「美味しいごはんと非日常が味わえる」
日本には四季があり、四季によって旬となる食材があります。
旬の食材はば通常より美味しく味わえるので、その時期に合わせた食材を楽しみたいですよね。
屋形船では乗船する季節によって、食材が異なります。旬の食材をたっぷり使って美味しいご飯が食べられるのです。
また飲み放題プランが付いていれば美味しい食事に加えてお酒も飲めます。いつもとは違う特別なディナーになること間違いありません。
屋形船が気になった方は口コミ人気の高い船宿釣新やあみ幸などのおすすめ情報をチェックしてみてください。あなたにピッタリの屋形船のプランがきっと見つかるはずです。
大事な記念日など、いつもと違う非日常な空間でお祝いをしたいときはぜひ屋形船を利用しましょう。
まとめ
・屋形船は古い歴史を持つ粋な遊び
・旬の食材を使った美味しいご飯が食べられる
・平均予算1万円で贅沢な非日常空間を味わえる
・船の揺れはほとんどない
・乗り物酔いしやすい人は酔い止めを乗船前に飲んでおくべき
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